2022.06.20 / BLOG デザインと開発(Design & develop of products)
「東京墨田 町工場のお仕事」
前回に引き続きMUSASHI/R用部品製造のお話。
この部品のデザインはアルミ棒軸と皿、受けネジの穴と、六角ネジ回し穴から出来ています。
製造にあたり東京都圏内の幾つかの町工場に見積もりを出してもらいました。
CAD図面に対しNC旋盤等を使用し軸形は作られますが、六角ネジ回し穴の加工法により差がでました。
この六角穴部分の加工法は、CNC穴開け加工の他、放電加工、ブローチ加工、スロッター加工などの種々の方法があるようです。
CNC 加工などは工作費の他にプログラミング代などの費用が別途かかりました。
今回はプレス加工をする工場が「矢打ち加工」と言う工法で良心的な費用で受けて下さいました。
下穴を開けたところに少し大きな六角形の刃物でプレスする事で一発で六角形の穴が開きます。
その代わり削り屑が穴底に残ります。
精度良く中心に一発で形を作る、職人さんの腕の見せ所と思います。
屑をさらう加工をすると更にコストが上るらしいのですが、覗き込むと、この屑の入り方が一本一本、力強さと手作り感があり、とても美しいのです。
精度良く美しい仕事をしていただける町工場が、近所に存在して下さる事に改めて感謝です。
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