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2016.03.29 / BLOG デザインと開発(Design & develop of products) 

「デザインコンセプト」1 自転車は便利な道具

ついにサクラの季節になりました。
都内の「ソメイヨシノ」はまだ5分程度の開花ですが、種類によっては満開になっています。
今週・来週くらいが見ごろでしょうか。
やはり、淡いピンク色が綺麗です。

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sakura

郊外の公園では、小高い小山の東屋の側にサクラが植えられており、「置くべきところにうまく配置されているな」と感じます。

5LINKSは折畳み自転車です。販売されて6年を経ますが、折畳み自転車としては、そのサイズ・デザインに対しては、「いいね」と言う方の他に、色々な評価を下されます。

そこで、これから、5LINKSがどのようなデザインコンセプトで作られてきたかを、数回にわたり、綴っていきたいと思います。

自転車は便利な移動手段です。

私は幼少のころから、節目節目に引っ越しをしたこともあり、子供時代の思い出が背景の景色と共に、意外と経時的にはっきりと記憶に残っています。
生後3歳までの保育園生活は世田谷区で過ごし、4歳から6歳までは中野区の幼稚園に通いました。保育園の時期はアパート暮らしでした。当時は昭和、家の周りには大勢の遊んでいる子供がおり、他の子が持っている三輪車に乗せてもらっていたと記憶しています。
4歳近くになると、祖母の家に引っ越しました。
当時はキックバイクなどという、しゃれたペダルなしの自転車はありませんでした。幼稚園の屋上校庭に3輪車と足こぎ3輪車(ペダルカーと言ったようです)が遊具として置かれていました。それを、交代交代で(時には取り合いで)使い遊んでいました。
当時の移動範囲は、せいぜい半径100m位でしょうか?

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<ペダルカー>

幼稚園時代は、三輪車や姉(従兄弟?)から譲り受けた(その自転車も他家からの譲りものと思いますが)補助付きの、14インチ程度の自転車に乗っていたと思います。
幼稚園の友人と連れだって、0.5km位の距離にある公園や、遊び場まで頻繁に利用していました。
年長組になると祖父がプレゼントとして、20インチ位と記憶しているのですが、確かブリジストンの子供車で、フレームが青地に万国旗が印刷してある補助輪付き自転車を購入してくれました。その数年前に開催されていた東京オリンピックが万国旗デザインの「ルーツ」かもしれないですね。
はじめて「新品の自転車」を手に入れたこと、色が青であったことが感激で、嬉しさだけで家の周囲を乗り回していたことを記憶しています。悪ガキ友人と共に、行動範囲は広がり、補助輪も徐々に外れ、電車の駅で2駅ほどまでの大きい公園や縁日のお祭りに遠征した記憶があります。半径距離にして1.5-2Km位でしょうか?

小学校に上がると、武蔵野の面影のある小金井市に転居しました。
少学校低学年まではプレゼントされた自転車に乗っていたと思いますが、自宅は郊外に変わり、子供の一人遊びが安全だった時代なのですね、一人で3-4駅先の三鷹や吉祥寺の玩具店や、小川べり、小金井公園の自転車サイクリングロードまで距離を伸ばしていました。現在地図で確認すると、半径およそ7-8kmになっています。
今、親になった立場から考えるとぞっとしますが、お店に入ると子供たちが多く、不安を抱いたという記憶がありません。

小学校中学年では、当時流行のフラッシャー付きのサイクリング車を買ってもらいました。
両足が付かないのに、背伸びしてサドルを上げて乗っていた記憶があります。

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<フラッシャー自転車>

自転車では、自宅から多摩湖までサイクリングロードを使って往復30kmという遊びが記憶に残っています。

中学生になるとクラブ活動に没頭し、自転車の使用用途は、通学時に自宅から最寄駅までの1.5kmを毎日使う程度と言う事になりますが、人の成長期において、行動半径を大きく伸ばす道具として、「自転車」という乗り物は活用され、その使い方や生活が、体に刷り込まれていったように思います。

子供時代から私にとって自転車は、遊びと共に未知の世界の扉を開けてくれた、便利な道具だったわけです。大なり小なり私達の世代の日本人は、自転車に、このような生活を重ねる人が多いのではないでしょうか。                           続く

(お詫び、年度末ゆえ、作文中断しアップロードが遅れました。週一回入稿を目標にしておりますので、3月29日分として、アップいたします)

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